シアターイメージフォーラム初。
ルイ・ガレルを大画面で見たかったんだもん。
(映画館ではみたことない)
父親フィリップ・ガレルの作品は2回ほど挑戦したことはあるんだけど、全没で、今回も寝ないか不安だったけど、やっぱりスクリーンの奇跡♡大丈夫だった♡
愛の残像なんていうから(原題は「夜明けの境目」という意味らしいです。08年とかなり前の作品)愛が生まれて冷めてのむなしさね。はいはいむなしい、切ないねーってなめてかかってたら、かなりのホラーだった!まじ、ちょっと怖かった!ホラー要素でこわいというよりか、狂気の怖さ!
ルイ・ガレルの見所を言うと、いちゃつくシーン。レストランで、いちいち手にちゅっちゅキスしたり、彼女を愛おしそうに見つめて。ご飯も食べずに。
歩きにくいだろ!ってくらいの密接度で肩を組む。離れるときはこっちが恥ずかしいくらいのキス。
だから外人の男は好きだわ。こういうのを日本の男は恥ずかしいから、やってくれる人なんていないでしょ。それをこうも自然にやってくれたら、本当にそりゃラブラブになるわ!倦怠期とか、ないわ!それをルイ・ガレルがやると想像してご覧。たまらねえでげすよ!!!!
白シャツ姿はまぶしいし、子猫チャンと戯れるサービスショットなどもあり、本当にごちそうさまでした♡でも最初の彼女、女優キャロルはちょっとブス子さんだった!結婚予定のエヴも猪木ってた!ってことはおいといて。
ルイ・ガレルは年上女性に操られてアタフタする純なタイプが本当に似合う。
でも、女の子が同い年、年下だと奔放なヤリチン。というより、恋愛百戦錬磨のプレイボーイという感じ(ヤるのが目的というより恋愛に生きているという感じの)の役所が似合う。
でも本領発揮はやはり年上女性。
奔放な彼女に振り回されて、でも何も言えずに目でにらみつけるあの表情。かまってほしくて、でも、かまって、とは言えなくて、何か言いたいけど、言ったら幼く見えるかって心配があるから、睨みつけるしかない。
元カノがお酒によってだらしなくなるところを嫌がる表情。遅刻する彼女に怒る顔。もっと困らせたい!ってなってしまうよ。
あと印象的だったのは、、ていうか、途中まで60年代とか70年代が舞台かと思っていました。全編白黒だし、フランソワ(ルイ・ガレル)のカメラもフィルムだし(今時)やりとりは手紙。途中のホテルのシーンで、フロントにphillipsのパソコンが設置されていたのでようやく現代か、ってわかった。
キャロルが精神を病んで繰り返す言葉『革命はまだ終わっていない』とか見ていると、フィリップ・ガレルは、未だに5月革命とかその時代に生きているんだなあと。そうじゃないなら恋愛に。それって変わらないって意味ではいいことだけど、どうなんでしょうね。でも、劇中の2人の女性の描き方は魅力的でした。正反対っという感じが出ていて。(って一番セクシーなのはルイ・ガレルだったけど。私は、父親が息子をこんなにセクシーに録る事にエロスを感じましたが。でも脱ぎ丸出しがお家芸のルイ・ガレルもさすがにお父さんの作品では丸出さないんだねってどんな感想だ。。)
彼の衝撃的な最期は狂気によるものなのだろうか。「安定」することへの恐怖が大きかったのではないかな。
張りつめた狂気がだんだんと顔を表すあの感覚は、怖かった。
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ところで、ルイ・ガレルのおじいさん、モーリス・ガレルについてちょっと調べていたら、アルノー・デプレシャンの「キングス&クイーン」(この映画大好き!)のエマニュエル・ドゥボスのお父さん役の人だったんだね。娘に「おまえに死んでほしい」という衝撃のお父さん。ルイ・ガレルとフィリップ・ガレルは超にてるけど、おじいちゃんはあまり似ていない。でも鼻は受け継がれたものなんだなー。
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2012年7月15日日曜日
LA FRONTIERE DE L'AUBE/愛の残像
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