2013年5月10日金曜日

霸王別姬/さらば、わが愛

同性愛(というか愛憎入り交じる兄弟的関係)と芸術家としての人のあり方、京劇の歴史、戦争、民主主義の時代の流れといろんな重い要素がすべてひとつにまとめられていて、とにかく長い!!!どうしても全部入れなくちゃいけなかったのかしら?つめこみすぎじゃない?京劇と新自由演劇の対立の下りはなんだかもうよくわかんなかったよ。。。

でも、すごく素敵だった〜
レスリー・チャンの役所、蝶衣は宿命づけられた色気というか。環境がその色気の芽を美しく咲かせるに適していたというか。。。。多くは語らない寡黙な表情がより切なくて。。。音も立てずに涙を流すの。目の色気が本当にハンパない。
コン・リーも演技がすごくうまかった。蝶衣と小楼の仲を引き裂いた菊仙とずっと犬猿の仲だったけど、蝶衣のアヘン中毒を経て、菊仙が蝶衣のお母さんのような存在になったように思えたとたんに、暴動があって、菊仙を裏切ったときのあの、なにか言いかけるんだけど、何も言わずに去る表情。

赤、金、刺繍にパールの髪飾り。各場面ではスモークが炊かれていて、すべての場面が美しい。なによりレスリー・チャンが本当に美しい。

最後はちょっと悲劇的すぎるけど、文学的なこの作品にはあってるのかもしれない、けど、もうちょっと若いならまだしも設定ではけっこう年なのに、そういう最期ってあまり美しくない←手厳しすぎ?

いやあ本当にこんなに美しい男の人がいるのかと思いました。素敵でした。

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